イオンクロマトグラフ分析(IC)とは

イオンクロマトグラフ分析(IC)は液体クロマトグラフ(LC)の一種で、主に溶液中のイオン性成分の定性・定量を行う分析手法です。試料溶液中の各種イオンを分離カラム内で、イオン交換樹脂に対するイオンの相対親和力の差を利用して分離した後、個々のイオンを順番に検出器で測定することにより、イオン種の定性・定量を行います。

対象イオンはフッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオンです。

水溶液中の各種イオンの濃度分析や複数のイオンの同時分析が可能で、試料表面(基板表面等)の無機イオン付着分析や排ガス中のNOx,SOx定量などの各種分析に利用されることがあります。

イオンクロマトグラフ-質量分析計(IC-MS)は、通常のイオンクロマトグラフ(IC)では分離同定が不十分なイオン成分も質量分析計(MS)の併用で定性・定量分析ができる手法です。
IC測定時に検出された不明成分を質量分析計によって分析することで、同定が可能になります。

質量分析計(MS)とは、イオンの質量電荷数比(m/z)を測定して、サンプルの定性や定量が行います。MSは、水や土壌中の汚染物質、医薬品の代謝物、食品中の残留農薬など幅広い分析に使用されています。

イオンクロマトグラフ分析(IC)に対応可能な企業

イオンクロマトグラフ分析(IC)に用いる装置

関連規格

JIS K0127
イオンクロマトグラフィー通則
規格一覧はこちら

お探しの企業が見つからなかった場合は、弊社のコーディネーターが代わりにお探しいたします

お気軽にご相談ください
ページ上部へ