透過型電子顕微鏡観察(TEM)とは

透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、薄片化した試料に電子線をあて、それを透過した電子を結像して拡大観察する手法です。試料内部の形態、結晶構造、組成、電子状態などを観察可能です。EDX検出器、EELS検出器、HAADF検出器などのオプション機能を組み合わせることで、さまざまな情報を得ることもできます。

TEMは物理学、化学、工学、生物学、医学などで幅広く用いられています。
主な用途は、金属や半導体、セラミックスなどを中心とした無機材料が多いですが、冷却機構を備えた装置を用いて生体試料、微生物、細胞などの観察にも用いられています。

透過型電子顕微鏡観察(TEM)の特徴
特徴
  • 光学顕微鏡では観察不可能な微小な構造を鮮明に観察可能
  • デバイス内のピンポイント評価や、微細デバイス構造の高精度な寸法計測が可能
  • ナノレベルで結晶性評価・物質の同定を行うことができる
適用例
  • 結晶構造解析・格子欠陥・転移の観察評価
  • 形状・形態観察・膜厚評価
  • 極微細構造の元素分析・状態分析
  • 故障解析

対応情報

透過型電子顕微鏡観察(TEM)に対応可能な企業

透過型電子顕微鏡観察(TEM)に用いる装置

関連規格

JIS K3850-2
空気中の繊維状粒子測定方法-第2部:直接変換-透過電子顕微鏡法
JIS K3850-3
空気中の繊維状粒子測定方法-第3部:間接変換-透過電子顕微鏡法
ISO 10312
環境大気-アスベスト繊維の定量-直接移送透過型電子顕微鏡法
ISO 13794
環境大気-アスベスト繊維の定量方法-間接移動透過型電子顕微鏡法
ISO 25498
マイクロビーム分析-分析電子顕微鏡-透過型電子顕微鏡による選択領域電子回析分析
ISO/TS 10797
ナノテクノロジ-透過型電子顕微鏡を使用する単一壁カーボンナノチューブの特性分析
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