エームス試験(Ames test)とは

化学物質の変異原性を評価する試験です。
B. N. Ames博士によって開発された試験で、化学物質の変異原性をサルモネラ菌を使って変異原性の有無、強さを調べることができます。

変異原性と発がん性はかなりの相関性が認められており、労働安全衛生法では、新規化学物質を年間100kg超えて製造する場合は、エームス試験データを厚生労働省に届出る必要があるほか、化審法の製造届でもエームス試験が必要となります。

エームス試験(Ames test)の概要
遺伝子操作によりアミノ酸が存在しなければ生育できない状態に変異させた微生物(サルモネラ菌)を用います。
この変異させたサルモネラ菌に、変異原性を有する化学物質を作用させると、細胞内のDNAに突然変異を引き起こし、アミノ酸がなくても増殖できるようになり、コロニーを形成します。
このコロニー数と化学物質を作用させない場合のコロニー数を比較することにより、変異原性の有無を知ることができます。
エームス試験(Ames test)の判定
化学物質を作用させた場合のコロニー数が、陰性対照(化学物質を作用させない場合)のコロニー数に対して、2倍以上となる増加を示し、用量反応性を示した場合に、変異原性「陽性」と判定します。

エームス試験(Ames test)に対応可能な企業

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