電子制御ユニット(ECU)・車載電装品
車載特有の過渡電圧・電気的負荷試験

自動車の電動化(EV・HEV)や電子制御の高度化に伴い、ECUや各種車載電装品には、エンジン始動時や発電機の切り離し(ロードダンプ)、電源電圧変動など、車両特有の電気的ストレスに対する高い耐性が求められています。

しかし、「ISO 16750-2とISO 7637の違いがわからない」「国内メーカー向けと海外メーカー向けでどの規格を採用すべきか判断できない」といった課題も少なくありません。

本ページでは、車載電子機器の電気的負荷試験で広く採用されているISO 16750-2、JASO D014-2、ISO 7637シリーズ、LV 124/LV 148などの役割や違いを整理するとともに、試験項目ごとの対応企業をご紹介します。

各規格が必要となるシチュエーション一覧

開発する製品の「仕向け地(輸出先)」や「取引先(OEM)」の要求、または試験の目的に応じて、ベースとすべき規格は以下のように分類されます。製品の展開ロードマップに合わせてご確認ください。

規格名 主に必要となるシチュエーション・目的
ISO 16750-2
  • 海外向け車載電子機器の一般的な電気的負荷試験を実施したい場合
  • 完成品・ECUの電源変動やロードダンプなどの耐性評価を行う場合
JASO D014-2
  • 国内自動車メーカーや国内Tier1向け製品を評価する場合
  • ISO 16750-2をベースに国内要求へ対応したい場合
LV 124 / LV 148
  • Volkswagenグループなど欧州OEM向け部品を評価する場合
  • 48Vシステム(LV148)を含む欧州独自要求へ対応する場合
ISO 7637シリーズ
  • ECUや電子機器へ伝導する瞬間的なサージ(トランジェント)の耐性を評価したい場合
  • EMC・イミュニティ評価と組み合わせて採用されることが多い

自動車メーカー独自規格(TSC等)でお探しの方へ

トヨタ(TSC規格)、ホンダ(HES)、日産(NDS)など国内自動車メーカーの独自規格の多くは、このJASO D014規格をベースに条件が設定されています。

試験会社へ「JASOベースの〇〇(メーカー名)規格、条件は〇〇」と提示すれば、対応可能なケースがほとんどです。まずは以下のJASO対応企業へお気軽にご相談ください。

改定情報

車載規格は、自動車のテクノロジー(電動化や高電圧化)の進化に合わせて定期的に改定されます。「手元の仕様書が古い規格のままになっていないか」の確認にご活用ください。

ISO 16750-2

現在の最新版:2023年版

【ここがポイント】
約10年ぶりとなる改訂では、電動化・高機能化する車載電子機器に対応するため、試験条件や要求事項が見直されました。12V系だけでなく、より高度な電源システムを考慮した内容へ更新されています。また、2026年には日本産業規格JIS D 1626-2:2026も制定され、ISO 16750-2に基づく国内標準化が進んでいます。

JASO D014 シリーズ

現在の最新版:2023年版

【ここがポイント】
ISO 16750シリーズの改訂に合わせてJASO D014シリーズも改訂され、日本国内の自動車メーカーやサプライヤーで利用される代表的な環境・電気負荷試験規格として運用されています。多くの国内OEM規格はJASO D014をベースに試験条件が設定されています。

お探しの企業が見つからなかった場合は、弊社にて代わりにお探しいたします

お気軽にご相談ください

対応情報

試験項目

電気負荷(ISO 16750-2JASO D014-2、LV 124(Eシリーズ)、ISO 7637-2(一部関連))

試験項目 参照規格 対応企業
直流電源電圧試験
  • ISO 16750-2 4.2
  • JASO D014-2 4.2
  • LV 124(E-01)
交流電圧付加試験
  • ISO 16750-2 4.3
  • JASO D014-2 4.3
  • LV 124(E-02)
過電圧試験
  • ISO 16750-2 4.4
  • JASO D014-2 4.4
  • LV 124(E-03)
電源電圧緩増減試験
  • ISO 16750-2 4.5
  • JASO D014-2 4.5
  • LV 124(E-04)
電圧急変動試験
  • ISO 16750-2 4.6
  • JASO D014-2 4.6
  • LV 124(E-05)
逆極性電圧試験
  • ISO 16750-2 4.7
  • JASO D014-2 4.7
  • LV 124(E-06)
基準接地及び電源オフセット試験
  • ISO 16750-2 4.8
  • JASO D014-2 4.8
  • LV 124(E-07)
回路開放試験
  • ISO 16750-2 4.9
  • JASO D014-2 4.9
  • LV 124(E-08)
回路短絡時保護試験
  • ISO 16750-2 4.1
  • JASO D014-2 4.1
  • LV 124(E-09)
耐電圧試験
  • ISO 16750-2 4.11
  • JASO D014-2 4.11
  • IEC 60664-1(参考)
絶縁抵抗試験
  • ISO 16750-2 4.12
  • JASO D014-2 4.12
  • IEC 60512シリーズ
始動時電圧試験
  • ISO 16750-2 4.6
  • JASO D014-2 4.6
  • ISO 7637-2
  • LV 124(E-10)
ロードダンプ
  • ISO 16750-2 4.13
  • JASO D014-2 4.13
  • ISO 7637-2 Pulse 5
  • LV 124(E-13)

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  • 湘南EMC試験所 株式会社 UL Japan 湘南EMC試験所 神奈川県平塚市

    株式会社 UL Japan

    • 国際規格
    • 車載機器EMC試験
    • 警報盗難防止装置
    • 国内外自動車メーカー規格
    • 電気試験
    • ISO 16750
    • ISO 11452シリーズ
    • ISO 7637シリーズ
    • ISO 10605
  • 鹿島EMC試験所 株式会社 UL Japan 鹿島EMC試験所 千葉県香取市

    株式会社 UL Japan

    • GM規格
    • Ford規格
    • JAGUAR LAND ROVER規格
    • MAZDA規格、その他の国内外自動車メーカー規格
    • 国際規格
    • 車載機器EMC試験
    • 電気試験
    • ISO 16750
    • ISO 11452シリーズ
    • ISO 7637シリーズ
    • ISO 10605

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