塩水噴霧複合サイクル試験(対象:電子制御ユニット(ECU)・車載電装品)

電子制御ユニット(ECU)・車載電装品完成品・ユニットの環境負荷・機械負荷試験

塩水噴霧複合サイクル試験(Cyclic corrosion test)は、電子制御ユニット(ECU)や車載電装品に対して、「塩水噴霧」「乾燥」「湿潤」などの異なる環境負荷を繰り返して(サイクル化して)与える環境負荷試験です。さらに、寒冷地を想定した「低温・凍結」工程を組み合わせる場合もあります。

一定の塩水をかけ続ける従来の「塩水噴霧試験」に比べ、実車走行時における融雪剤(塩化カルシウム等)の付着、降雨による湿潤、天候やエンジン熱による乾燥といった、実際の道路環境で発生する複雑かつ過酷な腐食・サビの進行プロセスを高精度に再現し、製品の信頼性を評価します。

国際規格であるISO 16750-4や国内規格JASO D014-4、JASO M 609、欧州OEM規格VDA 233-102に準拠し、製品の搭載位置や使用環境に応じた最適なサイクル試験を実施します。

対応規格

  • ISO 16750-4 5.5
    車載電子機器の腐食試験の基本事項
  • JASO D014-4 5.5
    車載電子機器の腐食試験の基本事項
  • ISO 9227
    塩水噴霧試験の国際規格
  • JASO M 609
    自動車向け複合サイクル腐食試験規格
  • VDA 233-102
    欧州OEM向け複合サイクル腐食試験規格

腐食環境や評価対象(搭載位置や寒冷地仕様など)に応じて、適切なサイクル条件や試験方法を選択することが重要です。

評価目的・状態による分類

低温塩水サイクル試験(Low-temperature cyclic corrosion test)

塩水噴霧や湿潤・乾燥に加え、低温・凍結工程を組み合わせることで、寒冷地での使用環境を再現する腐食試験です。融雪剤や凍結・融解を繰り返す地域で使用される車載部品や電装品の耐食性を評価します。

対応規格

  • ISO 16750-4 5.5
  • JASO D014-4 5.5
  • VDA 233-102
  • ISO 14993

塩水噴霧試験への移行が推奨されるケース

実走行を想定した過酷な防錆評価には上記2つの複合サイクル試験が必要ですが、以下のような評価目的・状態である場合は、よりシンプルで短期間に実施できる「塩水噴霧試験(単一環境での連続噴霧)」が適しています。

  • 材料そのものの初期の耐食性比較や、めっき・塗装といった表面処理単体の基本品質を確認したい場合
  • 実際の使用環境における乾湿のストレスを考慮せず、規格適合のためのスクリーニング(簡易的な良否判定)を目的とする場合

お探しの試験・評価目的が上記に該当する場合は、塩水噴霧試験をご覧ください。

試験条件設定時のポイント

複合サイクル試験は、規格(JASO M 609、VDA 233-102、ISO 16750-4等)によって「1サイクルの時間(例:8時間、24時間)」「温度・湿度」「塩水のpHや濃度」の規定が大きく異なります。

試験を設計・依頼される際は、対象製品が狙うターゲット市場(日本、欧州、北米等)や自動車メーカー(OEM)の要求仕様を事前に確認し、最適な試験プロファイルを選択する必要があります。

塩水噴霧複合サイクル試験(CCT)は、従来の単一な塩水噴霧試験では見落とされがちだった「乾湿の繰り返しによる塗装・めっきの劣化」や「異種金属間の電食」を、実車に近い形で加速評価できる極めて信頼性の高い環境負荷試験です。市場での錆クレームを未然に防ぎ、ECUや車載コネクタの長期品質を保証するために必須の評価プロセスとなっています。

塩水噴霧複合サイクル試験(対象:電子制御ユニット(ECU)・車載電装品)に対応可能な企業

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