硬さ試験(硬度試験)とは
硬さ試験(硬度試験)とは、材料の硬さを測定する試験です。
硬さの測定を行うことで、その素材の引張強さなどの機械的性質や、そのほか多くの性質を推定することが容易になります。
しかも、硬さ試験(硬度試験)は比較的簡単にできる試験なので、最もよく行われる材料試験のひとつです。
硬さ試験には多くの方法があり、硬さの値も定義の仕方により異なります。
試験片(金属、セラミックス、ゴムなど)の材料特性や、硬さ試験によって代用的に評価する性質によって使い分けられます。
金属に対しては、ブリネル硬さ試験、ロックウェル硬さ試験、ビッカース硬さ試験などの押し込み硬さ試験法が多く用いられ、一定荷重を加えてできるくぼみの面積・深さから、硬さを評価します。
- 硬さ試験(硬度試験)の種類
-
- ブリネル硬さ試験
- ロックウェル硬さ試験
- ビッカース硬さ試験
- ショア硬さ試験 など
硬さ試験(硬度試験)対応の装置・機器
硬さ試験(硬度試験)に対応可能な企業
-
- ファクトケイ株式会社[東京都大田区]
- 製品の開発・設計・試作の各段階における素材、部品、製品などの特性把握や、不具合解消のための各種環境試験、ガス腐食試験、電気特性試験など、あらゆる評価試験に対応します。硬度分析、質量分析、SEM観察等、各種分析にも対応します。
-
- 一般財団法人 日本品質保証機構[東京都八王子市]
- 各種信頼性・性能試験(硬さ試験、強度試験、理化学分析・物性解析 等)をお客さまの社内基準や船級協会基準といった業界基準などのご希望の内容に基づいて行っています。
-
- 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)[神奈川県海老名市]
- 90年以上にわたり技術課題の解決をサポート。広範な技術分野をカバーする80名以上の研究員がご相談に応じるとともに課題解決に向けてご提案します。
硬さ試験(硬度試験)に関係する試験・規格情報の紹介
硬さ試験(硬度試験)に用いる装置
-
- ビッカース硬さ試験機
- 試験片に正四角錐のダイヤモンド圧子を押し込むことでできたくぼみの対角線の長さを顕微鏡で測定し、断面積を求める試験機。均質な材料に対して、加えられる荷重の大小に関わらず一定の値の硬さが得られる。
-
- ブリネル硬さ試験機
- 鋼球圧子を押し込む試験機。くぼみが大きく正確な測定が行いやすいという利点があり、鋳物製品をはじめ金属組成が粗く不均質な素材の硬さ試験には不可欠。
-
- ロックウエル硬さ試験機
- ダイヤモンド圧子もしくは鋼球圧子を用いて、まず基準荷重を加え、次に試験荷重を加え、再び基準荷重に戻した時、前後2回の基準荷重における圧子の侵入深さ(くぼみ)から、リニアゲージ等を用いて硬さを求める試験機。
-
- ショア硬さ試験機
- 金属の硬度を測定する試験機で、ダイヤモンドを先端につけたハンマーを一定の高さから試験片に落下させ、ハンマーの跳ね返った高さを測定する機器のこと。
-
- マイクロビッカース硬さ試験機
- 圧子でつけたくぼみの表面積と押込み荷重からその材料の硬さを測定する試験機。
-
- ヌープ硬さ試験機
- 決まった対稜角のダイヤモンド四角錐圧子を用いて加圧し、試料の測定面に四角錐の窪みをつけたときの荷重を測定する試験機。
関連規格
- JIS K6253
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法
- JIS K7215
- プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法
- JIS Z2243-1
- ブリネル硬さ試験-第1部:試験方法
- JIS Z2243-2
- ブリネル硬さ試験-第2部:硬さ値表
- JIS Z2244
- ビッカース硬さ試験-試験方法
- JIS Z2245
- ロックウェル硬さ試験-試験方法
- JIS Z2246
- ショア硬さ試験-試験方法
- JIS Z2251
- ヌープ硬さ試験-試験方法
- ASTM E10
- 金属材料のブリネル硬さ試験方法
- ASTM E18
- 金属材料のロックウェル硬さの標準試験方法
- ASTM E92
- 金属材料のビッカース硬度およびヌープ硬度の標準試験法
- ASTM E384
- 材料の微小押し込み硬さの標準試験方法
- ISO 2039
- プラスチック-硬さの測定
- ISO 4545
- 金属材料-ヌープ硬度試験
- ISO 6506
- 金属材料-ブリネル硬さ試験
- ISO 6507
- 金属材料-ビッカース硬度試験
- ISO 6508
- 金属材料-ロックウェル硬さ試験
- ISO 9385
- ガラスおよびガラスセラミック-ヌープ硬度試験
お探しの企業が見つからなかった場合は、弊社のコーディネーターが代わりにお探しいたします
お気軽にご相談ください