電圧変動試験とは

家庭や工場に送られる一般の商用電源は常に電圧が変動しており、負荷が連続的に変化します。また電源系統の故障により急な負荷の変化がおこったり、落雷などにより一時的な瞬時停電や電圧低下がおこったりします。
これらのさまざまな電圧変動によって電子・電気機器が誤作動や機能低下を起こさないかを評価する試験であり、EMS試験(イミュニティ試験)の一つです。

電圧変動試験は、IEC 61000-4-11:2004(電圧ディップ、短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ規格)で規定されています。出力電圧100%、80%、70%、40%の電圧を一定時間内に負荷を変えて加えます。

IEC 61000-4-11で規定されている各現象
電圧ディップ(Voltage Dips)
電力供給システムのある地点において発生し、短時間で復帰する、規定の電圧ディップしきい値以下への突然の電圧低下のことです。遮断器が動作しないので、短ければ半周期、長くても数十周期で電圧が復旧します。
短時間停電(Short Interruption)
電力供給システムのある地点において発生し、短時間で復帰する、規定の短時間停電しきい値以下へのすべての相の突然の電圧低下のことです。遮断器が動作するため、停電は全ての相に及び、復帰に要する時間も長くなります。
電圧変動
電源に接続した連続的に変化する負荷によって発生します。

電圧変動試験に対応可能な企業

EMC試験に関係する情報を、「EMC試験コーナー」にて紹介しています。ご参照ください。

EMC試験コーナー

電圧変動試験に用いる装置

関連規格

JIS C61000-4-11
電磁両立性-第4-11部:試験及び測定技術-電圧ディップ、短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ試験
IEC 61000-4-11
Electromagnetic compatibility (EMC)-Part 4-11: Testing and measuring techniquesVoltage dips, short interruptions and voltage variations immunity tests
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