塩水噴霧試験とは
塩水噴霧試験とは、塩水の噴霧中に試験片を一定時間暴露させ、塩分による腐食(耐食性)を評価する試験です。
装置や部品などの金属は、沿岸地区や屋外で雨にさらされるとサビが発生(腐食)することがよくあります。
塩水噴霧試験は、金属材料の腐食や、メッキ、無機・有機皮膜の良否を評価することができ、塩水によって電子部品の腐食や絶縁体の劣化が考えられる、車載電子機器やモバイル電子機器、太陽電池モジュールなど、屋外環境にさらされる電子機器の信頼性を評価するために重要な試験です。
腐食量測定、表面処理損傷部の腐食観察、腐食欠陥寸法測定、腐食欠陥数測定などを行い、評価します。
- 塩水噴霧試験の種類
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- 中性塩水噴霧試験(NSS)
- 酢酸塩水噴霧試験(AASS)
- キャス試験(CASS)
塩水噴霧試験に対応可能な企業
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- 沖エンジニアリング株式会社
- 大型塩水サイクル試験槽(内寸2.0W×1.0D×0.5H[m])を使った塩水サイクル試験などの環境試験を受託しています。大型の塩水噴霧試験機は、ユニットごとにまとめた試料や多数の試料を一度に試験できるため、効率的でコスト低減・工数削減につながります。
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- TDM株式会社[愛知県豊川市]
- 大型塩水噴霧試験機で、沿岸地区や、屋外などで雨にさらされる製品・部品を丸ごと試験し、耐腐食性を評価します。
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- 株式会社 UL Japan[東京都千代田区]
- 【ISO/IEC17025認定試験所】国際規格、国内外メーカー独自規格等に対応。試験分析からUL認証取得までワンストップで対応。
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- 株式会社レスター[東京都港区]
- 自動車部品などの車載関連試験・環境試験・故障解析はお任せください【ISO/IEC 17025認定試験所】
塩水噴霧試験に関係する試験・規格情報の紹介
その他関連するコーナーにて紹介中
塩水噴霧試験に用いる装置
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- 塩水噴霧試験機
- 塩水を霧状にして充満させた空気中での塩霧に対する耐食性を評価する装置。
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- 恒温槽付腐食試験装置
- 一定温度下での腐食試験を行うために、恒温槽を備えた試験装置。
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- 塩水・キャス試験装置
- 一定温度に設定された試験槽の中に試験片を設置し、規定濃度の塩水(塩化ナトリウム水溶液)と少量の酢酸及び塩化銅(Ⅱ)の混合液を噴霧することにより、試験片の耐腐食性を評価する装置。
関連規格
- JIS C60068-2-11
- 環境試験方法(電気・電子)塩水噴霧試験方法
- JIS C60068-2-52
- 環境試験方法-電気・電子-塩水噴霧(サイクル)試験方法(塩化ナトリウム水溶液)
- JIS Z2371
- 塩水噴霧試験方法
- IEC 60068-2-11
- 環境試験-第2部:試験。試験Ka:塩水噴霧
- IEC 60068-2-52
- 環境試験-第2部:試験-試験Kb:塩水ミスト・サイクリック(塩化ナトリウム)
- IEC 60068シリーズ
- 環境試験方法 電気・電子一覧
- IEC 61701
- 光電(PV)モジュールの塩霧腐食試験
- ISO 16750-4
- Road vehicles — Environmental conditions and testing for electrical and electronic equipment — Part 4: Climatic loads
- ISO 19453-4
- Road vehicles — Environmental conditions and testing for electrical and electronic equipment for drive system of electric propulsion vehicles — Part 4: Climatic loads
- JASO D014-4
- 自動車部品―電気・電子機器の環境条件及び機能確認試験―第4部:気候負荷
関連試験
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