核磁気共鳴分析(NMR)とは

核磁気共鳴分析は、NMR(Nuclear Magnetic Resonance Spectrometer)と略され、静磁場中での試料(固体、液体)の共鳴による周波数を検出し、得られたNMRスペクトルから、試料の有機・高分子・無機化合物の構造解析を行う手法です。

原子核が磁場の中で共鳴現象を起こす性質を利用して、物質の分子構造を原子レベルで解析することが可能であり、特に有機化合物でよく利用されます。また、試料をそのままの状態で行う固体NMR測定は、材料の局所構造・機能・物性解析などに不可欠となっています。

分子を構成する原子1つ1つを区別してみることが出来る特徴があり、有機合成研究や有機材料開発に広く利用されています。

微量専用のプローブ(検出器)を組合せることで、数µgオーダー成分の試料を構造解析することが可能になります。

核磁気共鳴分析(NMR)の特徴
特徴
  • 炭素数比や水素数比がわかる
  • CH3、CH2、CH、Cが区別できる(DEPT法)
  • 測定核種:15N~31P核測定
  • 試料を非破壊で分析
用途
  • 製薬・バイオ・食品・化学、有機EL、電池フィルムの原子レベルの定性・定量分析
  • 分子構造の解析及び未知の化学物質の同定

核磁気共鳴分析(NMR)に対応可能な企業

核磁気共鳴分析(NMR)に用いる装置

  • 核磁気共鳴分析装置(NMR装置)
    原子核を磁場の中に入れて核スピンの共鳴現象を観測し、物質の分子構造を原子レベルで解析する装置。

関連規格

JIS K0138
定量核磁気共鳴分光法通則(qNMR通則)
JIS Z4951
磁気共鳴画像診断装置-基礎安全及び基本性能
IEC 60601-2-33
Medical electrical equipment-Part 2-33:Particular requirements for the basic safety and essentialperformance of magnetic resonance equipment for medical diagnosis
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