ヒートサイクル試験とは
恒温恒湿槽
(細谷火工株式会社様 提供)
製品・試料を高温・低温環境下に繰り返しさらすことで、温度変化に対する試料の物理的・機械的特性の変化を観測する試験です。
温度変化をかけることで、膨張と収縮のストレスを繰り返し与えられた製品は膨張率の違いから、寸法変化、はがれ、亀裂、充填剤の漏れなどの疲労的破壊が起こり物理的特性が変化したり、動作に影響を及ぼして機械的特性が変化したり、また損傷・破壊など恒久的に変化します。
この温度変化を繰り返すことによって、製品を加速劣化させて耐久性を評価します。
温度の変化は熱衝撃試験と比べると緩やかで、実際の温度変化に近い環境試験となっています。
また、ヒートサイクル試験は、半導体や電子部品の耐久性評価にも利用されます。集積回路を構成している多様な物質はそれぞれ異なる熱膨張率を持っているため、温度変化により、熱膨張率の違いから生じる機械的なストレスを増加させます。
- ヒートサイクル試験の用途
-
- 各種製品・材料の不良品の再現
- 各種製品・材料の変更による信頼性・耐久性の評価確認
- 各種製品・材料の温度変化で生じる割れ・漏れの確認
- 異種材料溶接等の評価
- 類似試験
-
- 温度サイクル試験
- 定速温度変化試験
ヒートサイクル試験に対応可能な企業
-
- 東信電気株式会社[神奈川県川崎市]
- 製品出荷には使用環境を想定した信頼性試験が必要です。東信電気では製品ごとに異なる環境ストレスに対し、必要な試験を選定し、ご提案いたします。
-
- 細谷火工株式会社[東京都あきる野市]
- 様々な温度・湿度環境下での環境試験(ヒートサイクル試験、高温高湿試験)をはじめ、振動試験、無機分析・原子吸光光度分析を受託。燃焼試験・爆発試験・危険性評価も可能で、データ測定~試験設備の貸出まで、お客様のニーズに応じたサービス内容をご提案します。
-
- 一般財団法人 日本品質保証機構[東京都八王子市]
- ヒートサイクル試験・恒温恒湿試験など、お客さまの社内基準や船級協会基準といった業界基準などのご希望の内容に基づいた信頼性評価試験を行っています。
-
- 株式会社ミズサワセミコンダクタ[岩手県奥州市]
- 試作開発・量産品の品質評価のリードタイムの短縮に貢献します。各種信頼性評価~故障モード発生時の解析と分析まで。
-
- テュフ ラインランド ジャパン株式会社[神奈川県横浜市]
- 国際的試験・認証機関 テュフ ラインランドグループの日本法人。第三者機関として、海外へ輸出される工業製品の安全試験・認証の提供や、国内向けの評価サービスを展開しています。
-
- 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)[神奈川県海老名市]
- 90年以上にわたり技術課題の解決をサポート。広範な技術分野をカバーする80名以上の研究員がご相談に応じるとともに課題解決に向けてご提案します。
ヒートサイクル試験に関係する試験・規格情報の紹介
その他関連するコーナーにて紹介中
ヒートサイクル試験に用いる装置
-
ヒートサイクル試験機
製品を高温および低温の気槽空間内に放置し、繰り返し温度変化を短時間に与えることにより、試験品の信頼性・耐久性を評価・調査するヒートショック試験(冷熱衝撃試験)します。
関連規格
- JIS C60068-2-14
- 環境試験方法-電気・電子-第2-14部:温度変化試験方法(試験記号:N)
- JIS C60068-2-30
- 環境試験方法-電気・電子-第2-30部:温湿度サイクル(12+12時間サイクル)試験方法(試験記号:Db)
- JIS C60068-2-38
- 環境試験方法-電気・電子-第2-38部:温湿度組合せ(サイクル)試験方法(試験記号:Z/AD)
- JIS Z2279
- 金属材料の高温低サイクル疲労試験方法
- IEC 60068-2-14
- 環境試験-第2-14部:試験-試験N:温度変化
- IEC 60068-2-30
- 環境試験-第2部:試験。試験Db及び指針:温湿度サイクル(12+12時間サイクル)に関する規格。
- IEC 60068-2-38
- 環境試験-第2部:試験。試験Z/AD:温湿度組合せサイクル試験
- JESD22-A104E
- TEMPERATURE CYCLING
お探しの企業が見つからなかった場合は、弊社のコーディネーターが代わりにお探しいたします
お気軽にご相談ください