異物検査(異物分析)とは
異物観察装置
(沖エンジニアリング株式会社様 提供)
異物検査とは、食品や農産物、製品等の製造工程で入り込んでしまった異物が何であるか調べるための試験です。
プラスチック成形品、半導体、基板、食品、医薬品等に発生する異物(混在物)の特定は重要です。異物の内容は多岐にわたり、混入状況に適した分析が求められ、また最近では異物が微小化しており、異物検査には高度な技術が求められています。
異物検査は、異物の観察、定性分析、原因の特定などから行われます。
- 異物検査の種類
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- 異物の観察
- 異物の形状、大きさなどに合わせ、光学顕微鏡(OM)や走査型電子顕微鏡(SEM)などの顕微鏡による外観観察を行います。
- 異物の定性分析
- フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)、顕微赤外分光法(顕微IR)、熱分解ガスクロマトグラフ-質量分析法(Py-GC/MS)、電子線プローブ微小部分析法(EPMA)、顕微ラマン分光法(顕微ラマン)、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF-SIMS)などを利用し、異物の性状にもっとも適した定性分析を行います。
- 原因の特定
- 異物の同定検査を行い、検査結果を基に混入した原因を調査。製造過程のどの段階で混入したかを推測し、製造過程の改善策を提案します。
異物検査(異物分析)に対応可能な企業
異物検査(異物分析)に用いる装置
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- 走査型電子顕微鏡(SEM)
- 光学顕微鏡では観察不可能な微小な表面構造を鮮明に観察する装置。肉眼で物を見るのと同じような感覚で、三次元的な画像が観察できる。
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- フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)
- 試料に赤外光を照射し、透過または反射した光量を測定することによって、分子の構造や官能基の情報から物質定性・同定を可能にする装置。
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- 顕微赤外分光法(顕微IR)
- 試料に赤外線を集光し、測定部位をアパーチャーで絞り、高感度半導体検出器で吸収光(透過または反射光)を検知することによって、分子の構造や官能基の情報から物質定性・同定を可能にする装置。
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